03-3962-6882

ブログ

疲労感と自律神経の関係

こんにちは。

今日は疲労感と自律神経です。

疲労の原因は大きく分けると

「身体的疲労」

「精神的(神経的)疲労」

に分かれます。


① 精神的・神経的疲労の原因

(自律神経・脳の働きに関係)

1. 交感神経の過剰緊張
• ストレス・緊張・不安などで交感神経が優位になると、常に「戦う/逃げる」モードになり、休めなくなる。

• コルチゾールやアドレナリンが長時間出続けることで、神経細胞が過労状態に。

2. 副交感神経の低下
• 睡眠が浅い、休息時間が短い、夜更かしなどで回復ができない。

• 交感神経と副交感神経の切り替えができず、疲労が蓄積。

3. 脳内神経伝達物質の枯渇
• ドーパミン・セロトニン・アセチルコリンなどが使われすぎる。

• 集中力低下・意欲低下・うつ傾向が出る。

4. 慢性的ストレス
• ストレスホルモン(コルチゾール)が長期的に高いと、ミトコンドリア機能が低下し、エネルギー産生が減少。



② 身体的疲労の原因

(細胞・筋肉・代謝レベルの疲労)

1. ATP(エネルギー)不足
• ミトコンドリア機能低下、栄養(糖・脂質・ビタミンB群・鉄・CoQ10)の不足。

• 細胞でエネルギーが作れず、筋肉や臓器の機能低下。

2. 活性酸素・酸化ストレス
• 過剰な運動、ストレス、喫煙、睡眠不足などで発生。

• 細胞のDNA・タンパク質・脂質が酸化され、疲労感が増す。

3. 炎症性サイトカインの影響
• 慢性炎症(腸、歯周病、筋肉など)があると、IL-6・TNF-αなどの炎症物質が脳に影響し、「疲労感」を感じさせる。

4. 血流低下・酸素供給不足
• 自律神経の乱れ・筋肉の緊張・冷えなどで血行が悪化。

• 細胞に酸素と栄養が届かず、代謝が滞る。

5. 内臓の機能低下
• 肝臓(解毒・エネルギー生成)、腎臓(老廃物除去)、副腎(ホルモン分泌)などが疲弊していると、全身の倦怠感につながる。



③ その他の要因
• 睡眠の質の低下(レム睡眠不足)

• 栄養バランスの乱れ(特に鉄・マグネシウム・ビタミンB群不足)

• 脱水

• ホルモンバランス(甲状腺・性ホルモン)

• 腸内環境の悪化(腸脳相関)


鍼灸が疲労感を改善する作用

① 自律神経のバランス調整

• 鍼刺激は末梢の感覚神経を介して視床下部・延髄の自律神経中枢に作用。

• 交感神経の過剰興奮を抑え、副交感神経を高めることで心拍・血圧・筋緊張・ストレスホルモンを安定させる



② 血流と酸素供給の改善

• 鍼刺激により**局所の一酸化窒素(NO)**が放出され、血管が拡張。

• 筋肉・脳・内臓への血流量が増え、酸素と栄養の供給・代謝産物の排出が促進。


③ ミトコンドリア機能の活性化

• 適度な鍼刺激は細胞内Ca²⁺とNOを介してミトコンドリア呼吸鎖を活性化。

• ATP産生が増え、エネルギー回復が促される。


④ 炎症性サイトカインの抑制

• 鍼刺激により副腎髄質からコルチゾール・エンドルフィンが分泌。

• 炎症性サイトカイン(IL-1β, IL-6, TNF-α)を抑制し、慢性炎症性疲労を改善。


⑤ 脳内ホルモンの正常化
• 鍼は視床下部-下垂体-副腎軸(HPA軸)を整えセロトニン・ドーパミン・エンドルフィンのバランスを回復。

• 「リラックス」「幸福感」「回復力」を脳レベルで高める。

疲労感の原因と鍼灸の効果をみると鍼灸施術がよく効く事がわかります。

なので自律神経を調整する事は体の回復に必須なのです!