03-3962-6882

ブログ

五十肩について

五十肩とは?

五十肩は正式には
「肩関節周囲炎」 と呼ばれます。

肩関節の周囲に炎症が起こり、

* 痛み
* 動かしにくさ
* 可動域制限

が起こる状態です。

40〜60代に多いため、
一般的に「四十肩」「五十肩」と呼ばれています。



五十肩の特徴

① 徐々に痛くなる

ある日突然ではなく、

* なんとなく違和感
* 肩が重い
* 動かしづらい

から始まることが多いです。



② 夜間痛が強い

特徴的なのが
夜中にズキズキ痛む「夜間痛」 です。

* 寝返りで痛む
* 横向きで寝れない
* 夜に疼く

などが起こります。



③ 肩が上がらなくなる

炎症が進むと、

* 髪を結べない
* 背中に手が回らない
* 洗濯物を干せない

などの可動域制限が出ます。

特に、

* 外旋(外にひねる)
* 結帯動作(背中に手を回す)

が強く制限されやすいです。



五十肩の経過

五十肩は大きく3段階あります。

炎症期

強い痛みが中心。

* 夜間痛
* 安静時痛
* 動かすと激痛

が出やすい時期。



拘縮期

痛みは少し減るが、
肩が固まり始めます。

「痛みより動かない」が中心になります。



回復期

少しずつ可動域が戻る時期。

ただし完全回復まで
数か月〜1年以上かかることもあります。



五十肩以外の肩の痛み

肩の痛み=五十肩ではありません。

実際には別の原因も非常に多いです。



① 肩のインピンジメント症候群

肩を上げた時に、

腱や滑液包が骨に挟まれて痛む状態です。

特徴

* 肩を途中まで上げると痛い
* 60〜120°で痛みが強い
* スポーツや反復動作で悪化

特に、

* 猫背
* 巻き肩
* 肩甲骨の動き低下

が関係します。



② 腱板損傷

肩を動かす筋肉(腱板)が傷つく状態。

特徴

* 力が入りにくい
* 腕を上げられない
* 夜間痛がある
* 急に痛くなった

五十肩と非常に似ますが、
「筋力低下」が強い場合は注意です。



③ 石灰沈着性腱板炎

肩の腱に石灰が沈着し、
強い炎症を起こす状態。

特徴

* 突然の激痛
* 少し動かすだけで強烈に痛い
* 夜も眠れない

救急受診するほど痛いこともあります。



④ 首由来の肩の痛み

頚椎や神経の問題でも肩は痛みます。

特徴

* 首を動かすと痛みが変わる
* 腕や手がしびれる
* 肩だけでなく腕まで痛い

この場合、
肩そのものより首の評価が重要です。



⑤ 筋膜・姿勢由来の肩痛

現代人に非常に多いタイプ。

原因

* 猫背
* デスクワーク
* 呼吸浅い
* 胸郭硬い
* 肩甲骨固定

により肩へ負担が集中します。

五十肩でやってはいけないこと

強引に動かす

炎症期に無理やり動かすと悪化しやすいです。



痛みを我慢した筋トレ

炎症を長引かせる場合があります。



放置しすぎる

拘縮が強くなると、
回復にかなり時間がかかることがあります。



改善のポイント

炎症期

まずは炎症を落ち着かせる。

* 無理しない
* 睡眠確保
* 冷却
* 痛み管理

が優先。



拘縮期以降

徐々に、

* 肩甲骨
* 胸郭
* 胸椎
* 呼吸

を含めて動きを改善していきます。

肩だけでなく、
全身の連動改善が重要です。



肩痛と姿勢・自律神経の関係

慢性的な肩痛では、

* 呼吸の浅さ
* 交感神経優位
* 血流低下
* 胸郭の硬さ

も関与します。

特にストレス状態では
僧帽筋や肩周囲が過緊張しやすくなります。



まとめ

肩の痛みには様々な原因があります。

「五十肩だと思っていたら別の障害だった」

ということも少なくありません。

特に重要なのは、

* 痛みの出方
* 可動域制限
* 筋力低下
* 首症状
* 夜間痛

を整理することです。

肩だけでなく、

* 姿勢
* 肩甲骨
* 胸郭
* 呼吸
* 全身バランス

まで見ることで改善につながるケースも多くあります。

慢性的な肩痛は無理に我慢せず、
早めの評価とケアが大切です。